朝、ルビィが起きてダイニングに行くと、大体いつも親父さん(93)がテーブルで新聞を読んでいます。親父さんはポケベルもガラケーもパソコンもスマホも縁がなかった、バリバリの昭和初期世代。
大きな情報源である新聞の文字を追いながら「お早う」 とつぶやき、こっちが紅茶などの準備を終えた頃
「ほい」とか
「んっ」などと声?を出してそれを渡して来るので
“へへ~っ(新聞代は親父さんが出してるから)”とばかりに受け取り、天声人語辺りから読み始めるのがいつものパターン。
新聞を読む親父さんの近くには広辞苑とか世界地図、理科年表などが置いてあり、ちょっとでも記事に疑問を持つとそれらを調べて読み込ものも、いつもの光景です。
そう。
親父さんがボケずに健康なのは、そうした「知的好奇心」が絶えないところにもあるんじゃないかな、と思います。
しかし、そうした紙の書物には難点があって、どうしてもリアルタイムやそれに近い情報が載ってないことが多いんですね。
そんな時は、ルビィ(の持ってるスマホやパソコン)の出番となります。
「●●の最新の人口分かるか?」とか「今の●●と▽▽の比率はどうなってるんだろう?」などといった質問に対し、セッセとググるのもルビィの役目であります。
まぁこっちの知識にもなるのでいいんですが、たまに親父さんの質問が次々止まらない “暴走”が始まることもあり、先日
「親父さんもスマホ使ってみたら?」
と言ってみました。親父さんなら、使い方をすぐにマスターできるはずです。
「いや、俺はルビィが使ってるのを見て絶対に持たないと決めた」
と言うのです。えっ、どういうこと?
「 まず、目に良くないだろ」
うん、うん、それは言える。
「あと俺はいったん疑問が生まれると次から次へと調べないと気が済まないから、スマホばっかり見て睡眠時間もなくなって、早死にするだろうからな」
分かってらっしゃった。
ていうか、早死にって、93になっても心配することなのね。
それはともかく、親父さんの健康長寿の秘訣には「スマホを持たないこと」というのがありそうです。
ただ、近年増えている自然災害の様子などを見ていると、高齢者でもスマホを持ってた方がいいよなぁ、なんて思うこともあるので、 ちょっと複雑ではあります。
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